Text Storage (日記以外のテキスト)
Extended 環境クロスレビュー with Freia
(管理人記事) [1/3]
編注
 この記事は、2006年6月20日から23日まで Cid's Diary で連載していた日記を抜粋、再編集したものです。

 7月2日に行われる "長野杯2006 岡谷2次予選" に関連して、「Extended 特集をやってよ」との830総帥さん (岡谷2次予選主催者) のご要望にお答えして (?) 、役に立つか怪しい (汗) Extended 絡みの話を数日間書く事にしました。

 まず最初に現在の Extended で有望と思われるデッキタイプを挙げてみたいと思います。取りあえず、手元にある最も新しい Extended のプレミアイベントである昨年末の The Finals 2005 の結果等から抜粋 (順不同です) 。

 そして今回、Freia 氏とクロスレビューをする事になりました (笑) 。以降のデッキタイプ別記事は、先に Freia 氏が書いて、その後に私が文章を付け足す形で書いています。

Friggorid

>> SIDE Freia >>

 ラヴニカのゴルガリギルドのキーワード能力「発掘」と《サイカトグ/Psychatog (ODY)》や《イチョリッド/Ichorid (TOR)》と組み合わせた特殊なビートダウン。

 フィニッシャーとしての《サイカトグ》や《イチョリッド》などのクリーチャーは《トレイリアの風/Tolarian Winds (7ED)》や《綿密な分析/Deep Analysis (TOR)》、そして2種類の発掘クリーチャーにて墓地にカードを供給しつづける事により猛威を振るう。これらを除去したとしても、巨大に成長し、飛行を持った《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll (RAV)》の一撃でゲームは終わってしまう。

 1ターンに2桁オーバーのダメージを与えることが出来る反面、墓地破壊に弱い等の脆弱性を持ち合わせている。対抗手段として《朝明け/Morningtide (TOR)》や《虚空の力線/Leyline of the Void (GPT)》、《真髄の針/Pithing Needle (SOK)》、《棺の追放/Coffin Purge (ODY)》、《仕組まれた疫病/Engineered Plague (7ED)》等が上げられる。

<< SIDE Mr.Cid <<

 Friggorid の強さは、最序盤での展開の速さがある意味全てです。そのため、序盤から墓地を攻める事の出来るカード……上記でも挙げられている《棺の追放》や《虚空の力線》のようなカードを使われると、デッキの動きが一気に減速してしまいます。特に《虚空の力線》を置かれた場合、早急に対処しないとそのままゲームオーバーになる可能性大です (汗) 。

 当然の事ながら墓地に頼らない勝ち手段も搭載していますが、デッキの性質上、デッキ内に含まれているマナソースが一般のデッキよりも少ない上に、キーとなる攻撃クリーチャーは3マナ以降と重く、《イチョリッド》抜きで考えた場合、正直現実的ではありません。

 現在メタゲームの上位に挙げられている関係上、墓地対策を施していないデッキが少ないのが逆風ですが、デッキ自体のポテンシャルは高く、一瞬の爆発力に期待して使用するのは十分にアリだと思います。

白系多色ウィニー

>> SIDE Freia >>

Boros Deck Wins
 赤と白の軽量クリーチャーと赤の優良火力によって構成されているウィニー。ランデスを多数積んでいるものバーンタイプの2種類が存在する。

 PT ロサンゼルスに日本勢が持ち込み好成績を残した以降、その Deck パーツの集めやすさとメタに応じて内容を変化させやすい事から、現在でも非常に人気がある。

 苦手とされる同軸の親和には必殺となる《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage (SOK)》をメインから据え耐性を持っている。対抗手段としては《紅蓮地獄/Pyroclasm》等の軽量除去が上げられる。

他の白系ウィニー
 《神聖なる泉/Hallowed Fountain (DIS)》を得た事で《翻弄する魔道士/Meddling Mage (PLS)》を、《神無き祭殿/Godless Shrine (GPT)》を得た事で《闇の腹心/Dark Confidant (RAV)》をそれぞれ使い易くなった。

 また、《密林の猿人/Kird Ape》と《踏み鳴らされる地/Stomping Ground (GPT)》を得た事により Extended 版 Zoo も期待できる。

<< SIDE Mr.Cid <<

 軽量クリーチャーで殴り、そして燃やすと言う古来からのシンプルな戦術がメタゲームの上位にいるのは、1つにクリーチャーや火力の質の向上、そしてもう1つは安定したマナ基盤にあります。

 このデッキタイプの弱点は、燃料切れを起こした場合のリカバリー手段が乏しい事にあります。後述する親和やゴブリンは、何かしらの燃料補給手段を持っていますが、特に Boros Deck Wins にはこれと言った手段がなく、そのまま形勢逆転……と言う事もままあります。

 燃料切れを起こさないよう展開し過ぎず、かつ最大限のダメージを与える。そのためのバランス感覚を求められるデッキタイプと言えます。

ゴブリン

>> SIDE Freia >>

赤単ゴブリン
 Deck パワーは低くないものの、終ぞ環境に淘汰されてしまった。何より対 Friggorid の筈の《仕組まれた疫病》が本格的に辛いという欠点がある。《ゴブリンの王/Goblin King》のお陰で《仕組まれた疫病》に多少耐性を持ったものの、2枚目を張られるとお手上げである。

ゴブリン召集
 個人的に好きな Deck タイプではあるが、如何せん遅い。赤黒ショックランドを得た事で安定感は増したが他に得たものは少ない。親和に弱いのは相変わらずで、緑をタッチして《破滅的な行為/Pernicious Deed (APC)》まで投入したタイプも存在する。

 《仕組まれた疫病》に弱いのは言うまでも無い上に、頼みの綱の《総帥の召集/Patriarch's Bidding (ODY)》はこれまた対 Friggorid の筈の墓地破壊が突き刺さる。メタ次第で合間を縫っていく事が出来るかもしれないが現在は受難の時代である。

<< SIDE Mr.Cid <<

 ゴブリンデッキのキーカードは何かと聞かれた場合、イロイロな回答があると思いますが、私は《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief (SCG)》と答えます。このクリーチャーの有無は、展開力は勿論の事、ゲーム自体に掛かるターンを減らすことが出来るからです。

 ゴブリンデッキそのもののコンセプトは、出して殴るのほぼ1択ですが、シナジーが複雑に絡み合ったデッキのため、プレイングが非常に難しいデッキと言えます。しかしそれ故にデッキ自体が持つポテンシャルは高く、メタ的に逆風の現在でも、タッチカラーの追加、及びプレイングで乗り切ることは可能と思われます。

親和

>> SIDE Freia >>

 Standard で猛威を振るった親和も、《霊気の薬瓶/AEther Vial (DST)》と《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault (MRD)》を失った上に対策をされ、その力強さも曇りがち。

 一昔前の Standard デッキと言う事で、作りやすいと言う魅力はあるものの、Boros Deck Wins の台頭により最早風前の灯。何せ《戦争の報い、禍汰奇》が出ただけで投了なのだから。他にも《秘宝の突然変異/Artifact Mutation (INV)》、《破滅的な行為》等天敵は多い。

 メタ外と言う事を逆に生かし切れるかどうかが鍵になる。

<< SIDE Mr.Cid <<

 《霊気の薬瓶》と《大霊堂の信奉者》の2大キーカードの禁止と、《戦争の報い、禍汰奇》と言う天敵の台頭故に、環境からの締め出しを食らっている感のある親和デッキ。

 しかしながらその展開力は未だに健在。天敵の《戦争の報い、禍汰奇》も《火/Fire + 氷/Ice (APC)》や《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb (MRD)》、《破滅的な行為》も《真髄の針》で一応の対処は可能であり、メタゲームをすり抜けた時、十分に活躍を期待できるデッキタイプと言えます。

NEXT >>