The Finals 2008 新潟レギュラー予選 - 決勝
(ゲストライター記事)
決勝
清水直樹 (東京) vs. 堀川英昭 (新潟)

Written by Yukio "Kuma" Kozakai

    「負けたら派手に『ちくなん』やりますよ !」

と、いきなりの死亡フラグ発動。清水直樹 (東京) ことシミチンは、今日も「舌好調」である。すでにこの時点で上位2名である両者に Finals 本戦の権利は発生しているのだが、ヘッドジャッジの若月氏のポケットマネー (?) というか4次元ポケット (仮) から優勝者にステキな賞品が ! というアナウンスがあり、権利獲得でほのぼのとした空気が、突如、本気モードに。

 「ちくなん」とは、もはや彼の代名詞と言っても過言ではない、「ちくしょーなんでだー」の略と思われる。戦う前に決め台詞を予告するとは、まったくもって根っからのエンターテイナーであると言わざるを得ない。「草の根のシルバーコレクター」を自認し始めているという清水だが、ここで優勝の肩書きと共に、お持ち帰り賞品をゲットできるのか。それとも、あの決め台詞をここ新潟は三条で聞けるのか。注目 (?) だ。

ミストメドウの魔女/Mistmeadow Witch

 さて、前置きが長くなったが両者のデッキに目を移してみよう。スイスラウンドをタイブレーカーの8位で突破した清水は、《ミストメドウの魔女/Mistmeadow Witch (SHM)》によるブリンク効果を折り込んだ、自作のヒバリ "ユグドラシル" を持ち込んでいる。インターバルでのトークが好調なのは、パイロットとしてもデッキデザイナーとしても結果を残し続けているからこそ。ここではどんなゲームを披露してくれるのだろうか。

 対する地元からの参戦である堀川英昭 (新潟) は "白黒トークン" 。トークンの物量勝負に持ち込むことで、環境に多数ある "フェアリー" への対抗として存在感を示し始めているこのアーキタイプは、各地で様々な調整過程を経ている、いわば未完の大器。堀川のそれも、本戦へ向けて仕上がりは順調のようだ。

 それでは、ゲーム開始だ。

Game 1

 先攻の清水、ファーストアクションは《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks (SHM)》。堀川は《幽体の行列/Spectral Procession (SHM)》。共に3ターン目からの立ち上がり。

 しかし、清水はここで土地がストップ。堀川が《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier (EVE)》を追加するのに対し、トークンの1つを《バントの魔除け/Bant Charm (ALA)》で捌くことしか動ける選択肢がない。

2人の戦いを観客やビデオカメラが見つめる

 何とか土地を伸ばしたい清水は《熟考漂い/Mulldrifter (LRW)》を想起プレイし、後続の土地を引き当てるが、地上で構える《台所の嫌がらせ屋》は《損ない/Unmake (EVE)》で、《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage (EVE)》は戦闘の後、《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap (SHM)》で退場となり、清水は苦悶の表情で《神の怒り/Wrath of God》に手をかける。

 堀川の "白黒トークン" は、立ち上がりこそ緩やかだが、動き始めるとその1発1発が重い。1から複数を生み出すシナジーに富んでおり、全体除去の1発や2発ではそうそう沈黙はしない。

 事実、頑強で蘇った《残忍なレッドキャップ》が《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant (ALA)》の加護で清水のライフを奪い取ったのは、その次のターンの事だった。

清水 0-1 堀川

Game 2

 今度は両者とも動きが素早い。堀川が《苦花/Bitterblossom (MOR)》でスタートすれば、清水は《熟考漂い》の想起。2マナでストップする堀川だが、《潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler (ALA)》で清水の手札を露わにすると、《ミストメドウの魔女》《エレンドラ谷の大魔導師》以外の5枚はすべて土地という、弱めのハンドが明らかに。

 清水は、トップデッキした《クローン/Clone》で《潮の虚ろの漕ぎ手》を写し、《栄光の頌歌/Glorious Anthem》をかすめ取るものの、増え続けるフェアリートークン、《幽体の行列》からのスピリットトークン

 

……そして、清水の土地。

 

    清水 「ちくしょー、なんでだー!!」

 

 やはり、清水は最高のエンターテイナーだった !

清水 0-2 堀川

 長く続いた Finals 予選も、東京を残してすべて終了し、ほぼ本戦への参加者が確定しつつある。ここ新潟での戦いも27日・28日に開催される本戦へ向けた序章に過ぎない。構築の腕に覚えのある全国の猛者が東京に集い、最強を目指して2008年の総決算が始まる。遠くアメリカはメンフィスの地では、1年のマジックの締めくくりとして世界選手権が行われているが、日本のマジックはここからもうひと盛り上がりを迎える。

 なぜなら、日本は「Merry Christmas!」で休みに入る国ではなく、除夜の鐘が鳴るまで動き続ける国なのだから。最後の最後まで続くマジックの祭典を、お見逃しなく !

最終結果 : 清水 「ちくしょー、なんでだー」


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UWG Reveillark Deck
ユグドラシル
Played by Naoki Shimizu
■ メインデッキ (60枚)
□ サイドボード (15枚)
WB Token Deck
(no deckname)
Played by Hideaki Horikawa
■ メインデッキ (60枚)
□ サイドボード (15枚)
サイト最新更新日時 : 2017年11月27日 (月曜日) - 12:00
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