The Finals 2008 山梨レギュラー予選
(管理人記事・レポート)

 久し振りに独立した記事として大会レポートを書きたいと思います。最後までお付き合い頂ければ幸いです。

 なおデッキ構築に関してですが、もの凄く個人的な主観が入っています。世間一般的な戦略・構築論とは異なる部分もあるかと思われます (と言うか、多分多々あります) ので、予めご了承下さい。

デッキ構築編

 大会に出場するのを決めたのは前日 (と言うか、日付が変わった後なので当日夜中) だったのですが、その数日前からデッキ自体は作り始めていました (新ブロックの1番目のエキスパンションが出た直後が、一番デッキ構築が楽しい時期なので) 。

 例によって青白ベースのコントロールデッキを考えていたのですが、今回は是非使ってみたかったカードがありました。それは、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant (ALA)》。1体ずつとは言え、マナを使わずにクリーチャーを並べ、更にはフィニッシャーサイズにまで押し上げる事が出来るナイスカード。「何とかこれを使ってカウンターポストみたいなデッキは組めないだろうか?」と考えたのが事の始まりです。

 最初のバージョン (青白タッチ他の色みたいな感じのデッキでした) は、組んでいるうちに「普通に Quick'n Toast 組んだ方が強そう」と挫折しました。

 続くバージョンは、《苦花/Bitterblossom (MOR)》と《遍歴の騎士、エルズペス》をフィニッシャーにした青白黒の3色デッキ。これも幾つかカードの組み合わせを変えながら構築していたのですが、3色目は黒よりも緑の方が感触として良かった為、解体。

 大会に行く事を決めた後、未完成のデッキを完成させる必要があったので、一番無難な組み合わせだった Quick'n Toast に《遍歴の騎士、エルズペス》を組み込む感じでデッキを作る事にしました。一通り組んで、会場で細部を弄った結果が以下のデッキです。

Cid Control Deck Version STD30.03
夕日坂
Format : Standard (10E,LRW〜ALA) / Designed, Played by Mr.Cid
■ メインデッキ (60枚)
□ サイドボード (15枚)

 ベースは Quick'n Toast なのですが、採用されているカードが個人的趣味全開なデッキになりました。以下、ピンポイントで個別の採用理由 (と言うほど大げさなものではないですが……) 。

土地25枚
 土地25枚はほぼ決め打ちでデッキを構築しました。理由はいつも土地25枚程度で組んでいるから。通常の Quick'n Toast だと《溢れかえる果樹園/Flooded Grove (EVE)》が4枚入るのですが、白2マナを使用するカードが通常のバージョンよりも多いのと、3枚しか手元に無かったので、1枚が《樹木茂る砦/Wooded Bastion (SHM)》に換わっています。それに伴い、通常あまり使われない《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》も採用しています。

クリーチャー除去呪文の選択
 通常の Quick'n Toast で主に用いられているのは《叫び大口/Shriekmaw (LRW)》と《炎渦竜巻/Firespout (SHM)》。これを《糾弾/Condemn》と《神の怒り/Wrath of God》に換えました。

 まず《叫び大口》を《糾弾》に換えた理由は2つ。1つ目は、プロテクション (黒) や黒いクリーチャーに対する対策 (例 : 《アッシェンムーアの抉り出し/Ashenmoor Gouger (SHM)》、《復讐の亜神/Demigod of Revenge (SHM)》、《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus (MOR)》、《薄暮の大霊/Oversoul of Dusk (SHM)》) 。もう1つはミシュラランドのような、ソーサリータイミングでは除去できないクリーチャー対策。共に《バントの魔除け/Bant Charm (ALA)》があれば大体解決する問題ですが、何よりも1マナと言う軽さが魅力的だったので、メイン投入になりました (《バントの魔除け》は文句なしに4枚投入したので、こちらは3枚)。

 次に《炎渦竜巻》を《神の怒り》に換えた理由は3つ。1つ目は、タフネス4以上を1枚で落とせないのが個人的に許せなかったから。2つ目は、環境が変わりどんなカードを使われるか分からないから、取りあえず《神の怒り》を入れておけば間違いないだろうと思ったから。そして3つ目は、単純に《神の怒り》が使いたかったから (笑) 。

何故《霊魂放逐/Remove Soul》?
 出てきた段階で大体の仕事を完了するようなクリーチャー (例 : 《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite (LRW)》、《大爆発の魔道士/Fulminator Mage (SHM)》等) に対する対策として2枚入れました。が、これに関しては《エスパーの魔除け/Esper Charm (ALA)》のままの方が良かった……。

思考の泉/Mind Spring (MOR)》 vs. 《連絡/Tidings
 《思考の泉》がなかったため《連絡》を使用したのが実際のところですが、4枚引くなら《連絡》の方が良いし、5枚以上一気に引く事はないだろう、と思っていたのも事実です。

サイドボードの《ゴブリンの突撃/Goblin Assault (ALA)》
 当日会場で弄った部分。元々この3枚はコントロールデッキ対策のスロットで、《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (LRW)》が入っていました。が、同じく長野県内から参戦していた I 原さんの意見で、このカードを採用するに至りました。

大会レポート

 勿論本戦権利を獲得するのが大きな目標ではありますが、こんなデッキを作った以上、《遍歴の騎士、エルズペス》が場に出て良い仕事をすればとりあえず良いかなと (笑) 。フェアリーに当たったらほぼアウトですが、ビートダウンに当たったらかなり有利に戦えそうな感じ。

 今日は参加者28名、スイスドロー5回戦の後、上位8名によるシングルエリミネーション3回戦。参加者の半分くらい (?) は県外からの遠征勢だったらしいです。長野県内からは私の他に、上記の I 原さん、南信勢のティムさんと M 澤さんの4名が参加。

第1回戦
vs. 緑タッチ赤 BigMana / ○○―

 先日の海外からのカード共同輸入の参加メンバーの1人で、106枚の《奈落の王/Lord of the Pit (5ED)》を注文した張本人である T 中さんが最初の対戦相手。

Duel 1.
 序盤から《肥沃な大地/Fertile Ground (LRW)》が3枚も出てきて、大量のマナから早くも《薄暮の大霊》が登場したので、これを《糾弾》で除去。続く《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》は《バントの魔除け》で破壊。相手がネタ切れになったところで《遍歴の騎士、エルズペス》をプレイして、トークンが +3/+3 しつつ上空からアタック。後続の呪文をシャットアウトして勝ち。

Duel 2.
 《遍歴の騎士、エルズペス》や《雲打ち/Cloudthresher (LRW)》を連打して完封勝ち。

第2回戦
vs. 緑黒ビートダウン / ×○○

Duel 1.
 土地事故を起こしている間に大量のエルフに撲殺されました。

Duel 2.
 《遍歴の騎士、エルズペス》の能力で 7/7 になった《カメレオンの巨像》が 28/28 になって相手を一撃で踏み潰しました (笑) 。

Duel 3.
 《神の怒り》で盤面をリセットした後、再び《カメレオンの巨像》が突っ走っていきました。

第3回戦
vs. 青黒フェアリー / ××―

 当たりたくなかったフェアリーに遂に当たりました。しかも相手は去年の山梨県チャンピオンとの事。

Duel 1.
 きっちり2ターン目に《苦花》を置かれ、わらわら沸き始めるフェアリートークン。一方のこちらは土地5枚でストップ。苦し紛れの《雲打ち》想起プレイは通ったものの、その後は2体の《変わり谷/Mutavault (MOR)》に踏み潰されました。

Duel 2.
 やはり2ターン目に出てくる《苦花》。想起でプレイした2枚の《熟考漂い/Mulldrifter (LRW)》を《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique (SHM)》で根こそぎ持って行かれ、ダメージは食らうはカードを引かれるはで散々な目に遭いながらトークンに撲殺されました (汗) 。

第4回戦
vs. 赤黒ビートダウン / ○×○

Duel 1.
 《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks (SHM)》でライフを維持しつつ、《神の怒り》や《糾弾》で相手のクリーチャーを除去して勝ち。

Duel 2.
 《荒廃稲妻/Blightning (ALA)》を2発打たれてライフと手札がごっそり減ったところに突き刺さる《復讐の亜神》と《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap (SHM)》。

Duel 3.
 《遍歴の騎士、エルズペス》の能力で《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks (SHM)》を強化すれば勝ちと言うところで、いつもの癖で「攻撃します」と口走ったがために強化出来ずに相手のライフが1残り、1ターンの猶予を与えてしまうと言う大ミスプレイをかましてしまいました。

 この時の私のライフは4、手札は《バントの魔除け》のみ。相手の手札の枚数は失念しましたが、うっかり《復讐の亜神》を引かれたらその時点でゲーム終了 (墓地に1枚あったので、片方除去しても、もう片方が素通りになってしまう) と言う、一転して大ピンチ。結局、何も引かれなかったのですが、お説教モノだったのは言うまでもありません。

第5回戦
ID.

 この時点で3勝1敗だったので、特に問題なく ID. 。3勝1敗1分の5位で決勝シングルエリミネーションへ。

準々決勝
vs. 5色コントロール / ○×○

Duel 1.
 相手が土地事故気味だったので、この間にクリーチャーを並べて撲殺。

Duel 2.
 残酷な根本原理/Cruel Ultimatum (ALA)》打たれました。「6戦で7発目、打った試合は全部勝った」との言葉通り、ごっそりアドバンテージ取られて負け。

Duel 3.
 《カメレオンの巨像》や《ゴブリンの突撃》で序盤から攻勢に。これらは《質素な命令/Austere Command (LRW)》で全滅したのですが、2枚目の《ゴブリンの突撃》と《雲打ち》がゲームを決めてくれました。

準決勝
vs. 青黒フェアリー / ××―

 3回戦目の去年度山梨県チャンピオンと再び対戦。しかも、トップ8の中で最も相性の悪いフェアリー…… (汗) 。

Duel 1.
 今回もきっちり2ターン目《苦花》。こちらは《台所の嫌がらせ屋》2枚でライフを得つつ、全体除去などを使って相手の《苦花》自滅まで耐えられる状況を作りに行ったのですが、残りの4ライフを削る前に《変わり谷》にこっちのライフが削り取られました (《糾弾》も《バントの魔除け》も引けませんでした) 。

Duel 2.
 最後まできっちり2ターン目《苦花》。そしてこちらのやりたい事は一切やらせて貰えない、正に王者のマジックをプレイされ、大量のフェアリートークンの前に撃沈しました。

大会が終わって

 そんな訳で、あと1戦勝てば The Finals 2008 の参加権利が手に入ると言うところで撃沈しました。2年前の The Finals 2006 予選でも、最終戦勝てば権利獲得と言うところで敗北しているのですが、最後の詰めが甘いのは2年経っても変わらずなのか…… (汗) 。

 最後に、今日のデッキを振り返ってみます。

糾弾》と《神の怒り
 《神の怒り》を使用すると言う選択は間違っていなかったと思います。ただ、《炎渦竜巻》が欲しかった状況があったのも事実なので、今後メタゲームが進む中で調整して行こうかなと思います。あと《糾弾》は良い働きをしてくれました。

エンチャント破壊の必要性
 サイドから《薄れ馬/Wispmare (LRW)》を入れれば良いと思い、《エスパーの魔除け》をメインから外したのですが、メインでエンチャントに殆ど触れないと言うのがここまで辛いとは正直思いませんでした (特にフェアリー戦はただでさえ厳しいマッチアップの上に、エンチャント破壊が無かったので更に悲惨な状況になってしまった) 。

 《ゴブリンの突撃》が予想以上に多かった事もあり、次にデッキを組む際には《霊魂放逐》と《エスパーの魔除け》の入れ替えがほぼ確定です (元々はそうあるべきなのでしょうが) 。

思考の泉》 vs. 《連絡》の結果
 準々決勝で相手が《思考の泉》をフルパワーで打った場面があった (この時は《謎めいた命令/Cryptic Command (LRW)》でカウンターして事無きを得ました) のですが、ああいうのを見ると《思考の泉》も良さそうだなぁと感じました。ただ、《連絡》自体を殆どプレイしなかったため、これに関してはまだ自分の中で結論が出ていません。今後、調整の中でどっちを使うか決めて行こうと思います。

サイドボードの《ゴブリンの突撃
 準々決勝で使用したのですが、相手に継続的なプレッシャーを与えると言う意味では良かったと思います。ただ、どうせコントロール相手に入れるカードなのだから、今にして思えば《苦花》で良かった気がします (汗) 。

 今年はまだ The Finals 2008 店舗予選参加証明カードが1枚残っており、更にスペシャル予選の参加権利もあるので、どこかの予選でもう1度このデッキでチャレンジ出来ればなと思っています。次こそは権利取りたいなぁ……。

サイト最新更新日時 : 2017年11月27日 (月曜日) - 12:00
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